IDOはInternational Dance Organizationの頭文字をとった敬称で「ダンスのオリンピック」と呼ばれている世界最大規模のダンス組織です。タップダンス以外にもジャズダンス・バレエ・コンテンポラリー・フォークロア・ヒップホップ・ラテン・社交ダンスなど世界中のダンサーが所属しています。2020年、IDO本部会長Michael Wendt氏の、ヨーロッパで始まったIDOをアジアに広げたいという思いから、IDO-Japanが発足され、2016年よりIDOタップダンス世界大会に出場していた尾崎は、ドイツ現地にてMIchael氏からの推薦により、IDO JAPANのタップダンス部門のアンバサダーに着任いたしました。
毎年、ドイツのリーザで行われる大会会場は熱気に包まれ、各国の応援団で溢れかえります。国も言語も様々ですが、ダンスを通して絆が深まり世界中に仲間ができます。コミュニケーションを取り合い、お互いの健闘を称えあうのです。まさに世界平和を感じられる瞬間です。
IDO世界大会は、世界を身近に感じることができる貴重な機会です。この大会に出場したい、保護者の方々が子どもたちを出場させたいと思う理由は、メダルやトロフィーの獲得だけではなく、世界とつながり、人間を大きく成長させる素晴らしい経験ができるからです。
ヨーロッパと比べると日本ではまだポピュラーとは言い難いタップダンスですが、タップダンスの正確なリズムと身体表現は勤勉な日本人の性格に合っていると思うことがあります。
また、かつて、フィギュアスケートは当初なかなか人気を獲得できませんでしたが、大会を経て盛り上がり、いまや知名度は大変高いものとなりました。
タップダンスにもその可能性があると感じています。なぜならば、タップダンスには難易度の高いテクニックや表現力が備わったユニークなダンスだからです。
ダンスは本来競うものではないかもしれませんが、ダンスを競技として栄えさせることは、知名度が上がり、コミュニティ自体が大きく育つ一つの手です。各業界からの注目度が上がれば、ダンサーたちが踊り続けられる環境も整えやすくなるでしょう。
戦うためではなく、ダンスを楽しみ続けるための競技ダンスを通して、一緒に世界へ羽ばたきましょう!
IDO-Japan-Tap Ambassador 尾崎美月