私たちの思い

世界大会に対しての私たちの思い

2020年、IDO本部会長Michael Wendt氏のアジアにIDOを広げたいという思いと私たちの思いが合致し、タップダンスラボラトリーはIDO-Japanタップダンス日本支部に着任いたしました。

 IDOとはInternational Dance Organizationの頭文字をとった敬称で、ダンスのオリンピックとも呼ばれている組織です。タップダンスは競技の中の一部の種目です。

 毎年ドイツのリーザで行われる会場は熱気に包まれ、各国々の応援団で溢れかえり、声援もたくさんの言葉が入り混じります。異国同士が一挙に集結しますが、中には残念ながらいまだに国同士が紛争を行っている地域もあります。国によっては、参加費を捻出するため宿泊代を削ってバスで寝泊まりしているところや、チームの中で言語がいくつにも分かれていて、チームメイト同士で言語を使い分けている国もあります。そのような中でも選手同士は、タップダンスを通してコミュニケーションを取り合い、お互いの健闘を称えあうのです。その場にいるとまさに世界平和を感じることができるのです。

 この大会では、世界を身近に感じ、知ることができる貴重な場所です。全世界からこの大会に出場したい、子どもたちにさせたいという人々が多い理由は、決してメダルの獲得だけではなく、世界とつながり、人としての成長につながる素晴らしい経験ができるから、という理由があるのです。

 日本ではまだ認知度の低いタップダンスですが、世界では大変ポピュラーなダンスで、幼少期からバレエと並び表現教育として取り入れている学校も多いです。タップダンスの正確なリズムと身体表現を身につける訓練は忍耐強い日本人の性格に合っていると私たちは考えています。 かつて、フィギュアスケート競技もなかなか人気を獲得できませんでしたが、大会を経て盛り上がり、いまや知名度は大変高いものとなりました。タップダンスにもその可能性があると希望を持っています。なぜなら、タップダンスにはたくさんの複雑なステップ、スピード、表現力が兼ね備わっているからです。
 私たちは、IDO世界大会を軸として、日本に更にタップダンスを広めていくことを使命とし活動をしていきます。

与都 明子 Akiko Yoitsu

IDO代表Michael Wendt氏と

 

芸術に競技は必要か?

なぜ、「ダンス競技」というものができたのでしょうか。
それは、競技として栄えさせることで競技人口が増え、各ダンサーたちの更なるレベルアップが見込めるからです。人口が増えてコミュニティが育ち、目にとまればスポンサーや支援者も増え、ダンスを続ける環境を整えやすくなります。 ダンスを長く楽しみ、発展させ続けるために競技にしたのです。

タップダンスはスポーツであり、アートです。

競技ダンスを通して、世界平和な価値観をみせていきたいと思っています。